キュレーション

日経web版に出てた記事をみて「あれっ」と思ったので; 記事そのものでなく、その中で使われてる用語の誤解なのだけど。
テクノロジー : 日経電子版から、

キュレーションに明確な定義はないが、「情報をあるテーマに基づいて収集し、それ自体にコンテンツとしての価値を持たせて共有すること」。いわゆる、関連する情報へのリンクを集めた「まとめサイト」がそれにあたる。語源は英単語の「Curator(キュレーター)」。もともとは博物館や美術館などで、展覧会を企画し、展示物を整理し見やすく展示する専門職を指す。転じてネット上では、情報をまとめる人のことをキュレーター、まとめることをキュレーションと言うようになった。

えー、確かに展示の企画をする人をキュレーターと呼んでたりしますが、そちらはむしろ派生的と行ったらいい過ぎなのですが、少し違うのです。
はてなキーワードを編集してみました。編集部分を引用すると、

膨大な資料の収集、整理を通して資料の真偽などを同定・鑑定・判定し、その中から何らかの体系を見いだす専門職。しばしば展示展覧の責任者と理解されているが、キュレーターの中の第一人者が、資料から見いだした体系に基づいて展示企画を行うことから生じた、派生的な任務である。

...少し書き過ぎかもしれませんが、資料と資料の関係性(美術の場合は前後の作品との影響、昆虫の場合だと同種・亜種の判定、他...)や、この資料がこの場所から得られるのが正しいか、など、収集・整理に当たって判断する事は非常に多く、その判断から資料の重要性がわかるのです。
元記事の、

。少なくとも一度は人間の目を通して取捨選択されているため、ロボットを使い画一的なルールで情報を収集する従来の検索サービスに比べてノイズが少ないと、人気が高まっている。

そのものは正しいです。為念。
p.s. タイトル少し変えました。